日本一周  8,955㎞ 4周目歩行中

日本一周  8,955㎞ 4周目歩行中(バーチャル)

2020 年8月27日4周目京都府宇治市をスタート

 

2021年6月15日~2021年6月17日 3日間 コロナワクチン接種でダウン

2021年6月18日~2021年6月20日    3日間記録

歩行数   50,241歩    1日歩数 25,120

歩数累計 5,981,031歩   総歩行距離 3,768km  

第125 ポイント加賀を10㎞通過  延べ日数 294日

次第 126ポイント小松迄9㎞

 

明日も頑張ろう

 

 

金の卵 連続ブログ小説 №51

金の卵 連続ブログ小説 №51

 

麗子はコーヒーカップを持ち二人に話しかけた。

「何故、姥塚組に来たの」

「ハイ、それは若社長が前の会社の先輩だったのでお願いしてお世話になりました」

「前の会社って何の会社なの」

「ハイ、自動車修理工場です」

「何で、辞めたの」と麗子の言葉に俯いて返事を考えている様子だった。

二人は、思い出すように交替しながら話し出した。

就職列車で東京に来て、鮫洲の自動車修理工場に就職した。

工場の二階にある寮に二十人程の独身男性が暮していた。

部屋は二段ベッドで机が二つ定時制高校に通う為の勉強机が備えてあった。

その会社の先輩に仕事を教えて貰い整備士を目指して勉強していた。

 先輩の仕事に憧れ早く整備士に成りたいと思いながら、見習いが始まった。

始めは、工具の名前、使い方、部品洗浄等作業服を油だらけにして働いた。

先輩はエンジンを分解しエンジンブロックのシリンダーをボーリングすると言う。

オーバーサイズのピストンをマイクロメーターで計りながらボーリングしていく、そして、

ホーニングする。クランクシャフトとカムシャフトのメタル合わせ、吸排気バルブの摺り合わせ何を見ても憧れました。

其の話を聞いていた麗子と清三は何の事かさっぱり理解できずにいたが麗子は話を挟んだ

「そんなに、憧れたのなら何故辞めたの」

すると二人は又話し出した。

松ちゃんの話に竹ちゃんが相槌をしながら話が進む。

先輩の話によると、此れからは、エンジンオーバーホールは専門工場で作業する時代が来る。シリンダーもライナーに替わり、ボーリングの必要が無くなり、メタル合わせもラインボウリングマシーンで精密な仕上がりで、専門工場で組み立てる。

修理工は車に取り付けるだけ、エンジンの調整には多少の技術はいるが、やがて、修理工は、部品交換工になると先輩は語った。

二級ガソリン整備士試験に合格しても余り優遇されなかった。

 賃金の待遇は運転手より低かった。

それに比べ、アメリカはエンジニアとして優遇され、ドライバーより優遇されていると言う話を聞かされてから、転職も考えるようになっていた。

ある日、初めてのお客が他店で此処には腕の良い修理工が居ると聞いて尋ねて来た。

車は外車スチードベーカーでフロントグリルの中央に飛行機の先端部に似たデザインのグリルだった。

先輩はボンネットを開け「最近修理されましたね」と尋ねた。

「そうですよ、プラグやらポイントなど見てもらってからなんだよ」

「何故その工場に行かないのですか」

「勿論行きましたよ、でも駄目だった」

「ハイ、解りました、点火順序が違います」とコードを差し替えただけで直った。

先輩の話に寄ると余り見かけない六気筒エンジン、其れにしても勉強不足だと言う。

其の外車に乗ってきたのが、姥塚組の親分、先輩を一目で気に入り私の運転手になってくれないか、と話を持ち掛けてきた。

 姥塚組は土建業の看板を上げる為、人材探しに奔走していた。

好条件を出された先輩は気持ちが揺らいだ、例え堅気の仕事とは故、所詮元はヤクザである事が気に成っていたが、お世話に成る事にした。

                    つづく

コロナワクチン接種でダウン

コロナワクチン接種で

 

15日午後14時30分接種終了帰宅

夕食後8時ごろ発熱37,5度

16日午前中38.1度の高熱 解熱剤服用

17日午前中平熱の36,5に戻る

 

3日間ウオーキングは中止

今日はいつも通り気分は良いです。

 

日本一周  8,955㎞ 4周目歩行中

日本一周  8,955㎞ 4周目歩行中(バーチャル)

2020 年8月27日4周目京都府宇治市をスタート

 

2021年6月13日~2021年6月14日    2日記録

歩行数   41,968歩    1日歩数 20,984

歩数累計 5,930,790歩   総歩行距離 3,736km  

第124 ポイント福井を12㎞通過  延べ日数 291日

次第125ポイント加賀迄22㎞

 

明日も頑張ろう

 

 

 

 

 

 

 

 

金の卵 連続ブログ小説 №50

金の卵 連続ブログ小説 №50

 

清三が29年の集団就職列車で来たことを話すと、二人は30年の列車だったと言う。

清三は宮城県、二人は青森県同じ東北、同郷であると言っても疑う者は居ない。

麗子が二人に声を掛けた。

「今日は梅ちゃんどうしたの」

「梅ちゃんは風邪を引いて寝込んでいる」と答えた。

何時も松ちゃん、竹ちゃん、梅ちゃんと三人で街中をフラフラしているので有名な三人組

松竹梅のお兄さんと言われている。

 三人組が勤める会社は昔、上野界隈では有名な暴力団であったが、今は、土木建築請負業の看板を出し事業をしている、通称土建屋である。

以前は水商売を商うには「みかじめ料」を組に払わないと成り立たなかった。

警察の指導でも「みかじめ料」を払わないと、法に触れない様に、あの手、この手で商売が成り立たない様に画策するのである。

例えば、組の若い者がコーヒー一杯で何時間もねばり、他の客が入り難くしたり、

店の前に糞尿を撒き散らし、考えられない事を平気でやるが、証拠が無く警察も手が出せなかった。

しかし、土建屋「姥塚組」の看板を上げた以上は堅気になって他人に迷惑を掛けないように成って来た。

しかし、昔のなごりか三人組は元のシマを遊び回り私設警察気取りでパトロールしている。

始めは、町人は迷惑顔だったが、日が立つにつれ真面目な行動だと町人に支持されるようになっていった。

夜は「火の用心」と町内を進んで回っている、かんしんな三人組であった。

                    つづく